「転校、可哀想」と言われモヤモヤ 転勤族が仲間に贈る「虎の巻」
竹田和博
新しい出会いもあれば、不安もまたある。そんな転校を経験した母親が、同じように転校に直面した親子に贈る「お役立ちツール」として、「転校虎の巻」と「転校パスポート」をつくった。「不安を抱く親子の手助けに」との思いが込められている。
10ページ冊子の「虎の巻」は「転校をパニックではなく成長の機会にする三つのコツ」と題して、事前準備のヒントや子どもの見守り方、親の心の持ちようなどを紹介している。
一枚紙のパスポートは、子どもの好き嫌いや転校歴、「先生に伝えておきたいこと」などを書くことができる。口頭だけでは伝えきれない子どもの特徴を転校先に知らせるツールだ。
発案したのは、転勤族の妻たちの交流会や就労のサポートに取り組む「一般社団法人TENKIN LAB」(富山市)の利根川芙海(ふみ)さん(42)。きっかけは一昨年、夫の転勤に伴い、娘2人と富山からタイに引っ越したことだった。
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