第2回文書は黒塗りばかり「知る権利もどきだ」 本物の情報公開を求めて

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編集委員・豊秀一
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 東京都新宿区のJR四ツ谷駅から徒歩7~8分、NPO法人「情報公開クリアリングハウス」の事務所は、静かな住宅街のマンションの一室にある。1999年に発足した、「知る権利」獲得の拠点である。

 情報公開で得た膨大な資料や裁判資料が整理された部屋で理事長の三木由希子(49)が言った。「政府は情報公開や公文書管理を通じて国民に信頼される努力をしなければならない。しかし、政治に巻き込まれ、官僚が記録を残さなくなり、機能不全に陥っている」

【前回】「個人的な話をします」弁護士は切り出した 歴史的判決を導いた陳述

私たちの社会には、行政の情報を自由に手に入れる「知る権利」があります。しかし、実際には情報開示に高いハードルがある場合も。憲法を市民の手に取り戻すために活動する人たちを描きます。連載「憲法を手に」、第2回です。

センター試験の点数開示がきっかけに

 例えば、森友学園の国有地売…

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