いきもの目線:カラフルな容姿ゴシキセイガイインコ 甲高い鳴き声も

竹谷俊之
【いきもの目線】ゴシキセイガイインコ@キャンベルタウン野鳥の森=2022年1月14日、竹谷俊之撮影
[PR]

 今回のいきもの目線の「主人公」は、カラフルな容姿が美しいゴシキセイガイインコ。「キィキィキィ」。甲高い鳴き声も特徴の一つ。見た目も鳴き声もインパクトのある鳥だ。10羽を飼育、展示しているキャンベルタウン野鳥の森(埼玉県越谷市)の協力を得て、360度動画撮影をした。

 ゴシキセイガイインコは、オーストラリアインドネシアなどの海岸線の低木地帯や森林地帯に群れで生息。体長は約25センチで、中型インコの仲間。好奇心が旺盛で陽気な性格をしている。

 名前を漢字で書くと「五色青海鸚哥(ごしきせいがいいんこ)」。「五色」は羽の色を表し、英語ではレインボーロリキートと呼ばれる。体色は亜種や地域によって様々だが、顔からほおにかけて青色、首の後ろは黄色、背中から翼は緑色で胸はオレンジ色、腹は紫色、腹から下は黄色に分かれている。オス、メスともに同じ色のため、判別が難しいという。

【動画】キャンベルタウン野鳥の森の飼育係がゴシキセイガイインコを解説=竹谷俊之撮影

 撮影は1月上旬。北風が強く吹き付けるなか行われた。連続撮影ができて約40分。鳥は警戒心が強く、これまでも撮影に苦労した経験がある。

 「360度カメラを設置すると警戒して一斉に鳴き出し、にぎやかになると思います」と飼育係の原慎司さん。原さんの予想通り、ケージ内に見慣れないカメラがあることで、甲高い鳴き声の合唱が始まった。その鳴き声は本当に騒々しく、頭の中で音が響くような感じがした。

 撮影を始めて約20分。360度カメラの周りに置いたえさや果物を食べるために、数羽が近づいてきた。一口食べては離れ、二口食べては離れ……。リンゴを食べる時の口先を見ていると、長い舌がちょろちょろと出ていた。

 原さんによると、ゴシキセイガイインコは花の蜜や花粉を主食としているため、長い舌を持っている。さらに効率よく食べられるように先端がブラシ状になっているという。(竹谷俊之)

いきもの目線

朝日新聞デジタルで2015年8月から連載する360度動画企画。今回の記事で98回目。全国の動物園や水族館などの協力で、哺乳類から昆虫までの様々な生き物を動画や写真で紹介している(http://www.asahi.com/special/animal/360mesen/)。 許可を得て飼育展示場などに小型の360度カメラを設置し、生き物よりも低い目線から撮影した映像が特長。VRにも対応し、英語版のページもある。