仲邑菫二段、囲碁史上の最年少タイトルならず「足りない部分多い」
男女合わせて囲碁史上最年少のタイトル獲得をねらう中学2年生の仲邑菫(すみれ)二段(13)が、16日の第33期女流名人戦三番勝負第2局で藤沢里菜女流四冠(23)に203手までで白番中押し負けした。シリーズ0勝2敗でタイトル奪取に届かず、記録更新はならなかった。藤沢は5連覇を達成し、名誉女流名人を称する資格を得た。
藤沢は囲碁AIの推奨手との一致率が極めて高い見事な打ち回しを見せた。仲邑は勝機を探ったが、隙を見いだせなかった。
終局後、仲邑は「大きな舞台で藤沢先生と2局打てて勉強になりました。内容があまり良くなかったので、少し残念です」と話した。藤沢は「まだ13歳という年でタイトル戦に出場するというのは、ありえないこと。これからどんどん成長されていくと思う。楽しみでもありつつ、恐ろしい存在だなと改めて感じました」と話した。
仲邑は10歳0カ月の2019年4月、史上最年少棋士になった。今年3月、女性のトップ棋士が争う女流名人戦リーグを5勝1敗で優勝し、藤沢への挑戦権を獲得。藤沢の持つ15歳9カ月の最年少タイトル獲得記録を大幅に更新する13歳1カ月のタイトル獲得をねらったが、藤沢に阻まれた。
活躍、女性棋士を刺激「気合入ってます」
囲碁の仲邑菫二段(13)の初のタイトル挑戦は、0勝2敗のストレート負けに終わった。憧れの藤沢里菜女流四冠(23)は強かった。「まだ足りない部分が多いと思いました」。急速な成長を見せる中学生棋士は、次のチャンスを見据える。
ふたりの接点は、仲邑が産声…
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