ウクライナ侵攻に伴う経済制裁を受けているロシアで、IT(情報技術)人材の国外流出が続いている。業界団体は最大17万人が出国すると予測。制裁の影響で経済が悪化し、ハイテク機器が輸入できなくなったことなどが背景にあるといい、出国した技術者は「ロシアでの生活に明るい見通しを持てない」と語る。
「5万~7万人が国を去った。4月には第2波として7万~10万人が出国すると予想される」
ウクライナ侵攻の影響で国外に出たIT技術者の数について、ロシア電子通信協会のプルゴタレンコ会長は3月下旬、ロシア下院の会合でこう語った。有力紙コメルサントが伝えた。ロシア人に対する入国や滞在の規制が比較的緩いトルコやジョージアなどへの移住を希望する人が多いという。
移住を考える若者が急増するわけ
国外から仕事を受注しても制…
- 【視点】
ロシア・ウクライナ・ベラルーシは、隠れIT立国と言える存在である。2019年現在、各国のGDPに対するICT産業の比率は、ロシア2.3%、ウクライナ4.5%、ベラルーシ5.4%とされており、絶対値としてはそれほど高いわけではない。しかし、各

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