まんぷくすらり、大粒ダイヤなんて名前も 米の銘柄が増加中
長崎緑子
数字は語る
「南国そだち」の「森のくまさん」、「つぶぞろい」な「大粒ダイヤ」が「おきにいり」。「あきのそら」は「はれわたり」。「青天(せいてん)の霹靂(へきれき)」で、「ゴロピカリ」――。
カギカッコの中身は、農林水産省が3月末に公表した今年育てて収穫する、うるち米の産地品種銘柄だ。名前を並べるだけで文章ができる多様さだ。実に、921種類もある。
都道府県ごとに銘柄を一つずつ数えるため、一番人気のコシヒカリは、○○県産コシヒカリとして、北は青森から南は鹿児島まで、44府県でそれぞれ銘柄として数えられる。
産地ごとに異なる土壌や気候によって同じ品種でも味などが異なるという考え方だ。うるち米以外では、もち米は137、酒造りなどに用いる醸造用の米は229の銘柄がある。
時代によって変わるニーズ
なぜ、銘柄数がここまで増えているのだろうか。
主に米飯となるうるち米は…
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