ロックダウンで通勤できず失職 中国「ゼロコロナ政策」に募る危機感

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 中国政府による厳格なゼロコロナ政策で経済の停滞感が深まっている。中国最大の経済都市・上海ではロックダウン都市封鎖)が約3週間続き、封鎖解除後の街では離職者が出るなど影響は広がる。政府が掲げる成長率目標「5・5%前後」達成に疑問の声も出始めている。

 中国最大の経済都市、上海市。17日に確認された市中感染者は約2万2千人となり、2万人を超える日が11日間続く。この日はロックダウンが始まって以降、初めて死者が3人確認された。上海では2年ぶりだ。

 感染者が後を絶たない市東部の浦東新区にある聯勤村では16日夜、住民が数十台の路線バスに乗り込むと、次々に出発していった。香港紙・明報によると、地元当局がこの日の昼ごろ、「村が汚染されているリスクがある」として、村全体を消毒するため9千人近い全住民に一時的に自宅を離れるよう要請。住民は貴重品や着替えだけを持ち出して、隔離ホテルに運ばれた。ある住民はSNS上で「上海で最も汚染された村が大移動させられた」と嘆いた。

 封鎖は上海市以外でも起きて…

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