小泉純一郎元首相、原発ゼロ講演会「もうやんない」 80歳高齢理由
関根慎一
小泉純一郎元首相(80)が、約9年続けてきた原発ゼロを訴える各地での講演会活動をやめることにした。高齢が理由という。
2009年に67歳で政界を引退後、東京電力福島第一原発事故を機に脱原発派へ転向した小泉氏は、13年秋ごろから講演会などで「原発ゼロ」を主張し始めた。首相を5年以上務めた保守派の脱原発論は、かつて革新勢力が中心だった反原発運動の幅を広げた。14年の都知事選で支援した細川護熙元首相が落選した後も、多い時で「月に数回」(周辺)、各地に招かれ講演を続けてきた。
小泉氏は3月29日、朝日新聞記者の取材に「(講演会は)もうやんない。4月からやめることにした」と明言。「いつ体調が悪くなるかわからない。1年前にいいと言っても、行けなくなったら来た人に悪いから」と説明した。今年に入り、依頼のあった3回の講演会を断ったという。
「これから原発を動かしてやろうという動き、良くない」
小泉氏ら元首相5人が1月…
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【視点】政治記者としてまだ間もないころに自民党総裁選があり、そのときに新総裁・新首相になったのが、変人と言われた小泉純一郎氏でした。「原発ゼロ」をぶちあげて講演活動を始めたころも、取材して追いかけました。歴代首相経験者のなかでも、段違いに意外性に満