あの友情の土台にあるもの 小平奈緒、語学習得で見えた景色

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編集委員・稲崎航一
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 10月の国内開幕戦を最後に第一線を退く意向を表明したスピードスケート小平奈緒といえば、ライバルの李相花(イサンファ)さん(韓)との友情を思い出す人は多いだろう。

 2018年平昌五輪。2人が抱き合ってたたえ合う姿は見る人を感動させたが、個人的には大きな反響が少し、しっくりこなかった。いつもと同じなのにな、と。

 小平本人も話していた。

 「その場面だけを切り取られるけれど、特別なことではない」

 日韓のスピードスケート選手は、以前から仲が良い。五輪に5大会出場し、加藤条治ら日本選手から「李先輩」と慕われた李奎爀(イギュヒョク)さんは「自分も若いころは清水宏保さんや堀井学さんを『先輩』と呼んでいた」と語っていた。

 欧州や北米が主戦場のこの競技では、アジア選手はまだまだマイナーな存在。宿舎やアジア料理の店で顔を合わせ、片言の言葉を交わす。

 リンクでは一緒にクールダウンをし、欧米勢と戦う日韓の選手を、ともに応援する光景も見られた。

 ただ、小平が他の選手と違ったのは、真剣に語学を習得したことだろう。

 韓国語や中国語の本を読み…

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