渡辺明名人(37)=棋王と合わせ二冠=に斎藤慎太郎八段(28)が挑戦する第80期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第2局は20日、金沢市の金沢犀川温泉川端の湯宿「滝亭」で2日目が始まった。
渡辺名人が第1局を制して迎えた本局は、先手の斎藤八段が角換わりを採用。駒組みを経て戦端が開かれ、渡辺名人が54手目を封じて1日目が終わった。2日目も、対局や現地の模様を朝日新聞デジタルのタイムラインで随時紹介する。
終局後の一問一答 渡辺名人「いいスタート切れたが…」
――角換わり早繰り銀の後手番になった。
「作戦はいろいろあるので、やられたところで対応しようと思った」
――△6五歩(38手目)が珍しい手だった。
「△6五歩は趣向で、本譜みたいに角を打って出足を止めて持久戦にしようという作戦だった」
――その後はうまくいったのか。
「手が広いので出たなりという感じだった。1日目の午後は手が詰まってきて、どこを動かしていいかわからないような局面が続いた」
――駒組みが続いて、△7五歩(52手目)と仕掛けた。
「△4三銀(48手目)を決断したところで、△7五歩以下の攻め合いはしょうがないところ。それが嫌なら△4三銀で(別の)待つ手を指すところだが、それだと苦しくなりそうだったので」
――封じ手の△9五歩(54手目)の手応えは。
「△9五歩入れるかどうかは微妙なところだったが、後だと入らないかもしれない。やるならあのタイミングだと思った」
――△6四角(74手目)と打った局面の手応えは。
「わからなかったが、攻めていくしかない。仕方がないという感じで攻めていった」
――まだ自信があるというほどではなかった。
「見通しが立っていなかったので、攻めだした後の分かれがどうなっているかわかっていなかった」
――どこで手応えを感じたか。
「駒得になったあたりですか…
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