恋バナしてたら異変に気付いた 学校の帰り道に学んだスルーしない心

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太田原奈都乃
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 【山口】スリッパで、車道をふらふらと歩く男性がいた。「認知症かも」。中学生2人は声をかけた。

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 学校からの帰り道、いつものように「恋バナ」をしていたときのことだった。 2月3日夕方、山陽小野田市立竜王中3年(当時)の吉村愛唯(あゆ)さん(15)と木村凛音さん(15)は、前からきた高齢の男性に「こんにちは」とあいさつされた。よく見ると、室内用のスリッパをはいている。「おかしくない?」

 学校で市の認知症サポーター養成講座を受け、認知症の症状や対応の仕方を勉強したばかり。振り返ると男性は車道の真ん中に向かってふらふらと進んでいった。「認知症かも」

 慌てて追いかけ、道路脇の安全な場所に誘導。一緒に帰りませんかと聞いたが住所がはっきりしなかった。

 近くの女性に「しばらく一緒におってもらえませんか」と頼み、学校に戻って教諭に報告。その後、教諭が近くの交番まで連れていった。男性は落ち着いていたが、自分がどこにいるのか、わかっていない様子だった。

 山陽小野田署によると、男性が見つかったのは自宅から2キロほど離れていた場所。けがはなく、その日のうちに自宅に帰ったという。署と市教育委員会は2人を表彰した。

 吉村さんは、母親がしている介護の仕事に興味がある。「いいことをできたって心から思った。大丈夫かなと感じたらスルーしないことが大切だと思う」

 木村さんは4月から高校でデザインを学んでいる。「こんな場面はめったに遭遇しない。でもまた困っている人の助けになりたい」

困っている人を見かけたら

 高齢化に伴い、行方不明にな…

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