「平和の扉」開いて 反戦漫画100点、展示場所はコインロッカー

鵜飼真
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 平和を訴える一コマ漫画を世界13カ国から集めた「平和への100の小さな扉」展が21日、京都市中京区京都国際マンガミュージアムで始まる。ロシアのウクライナ侵攻への反対を漫画で示そうと、日本の漫画家が企画した。5月16日まで。

 会場は入り口のコインロッカー。一つ一つの扉の上に、ウクライナやトルコ、イタリア、日本などの漫画家の作品を貼って展示する。その数、100点。

 ロッカーはいつも通り使うことができ、「平和の扉も開けて」と京都精華大名誉教授の篠原ユキオさん。漫画家で、今回の企画の中心人物だ。

 篠原さんは、世界30の国・地域の漫画家でつくる世界漫画家連盟の日本支部(FECO JAPAN)の会長。ウクライナ侵攻に「じっとしていられない」と反戦漫画を描き始めた。

 ほどなく、世界中の漫画家も同じように描いていることを知る。だったら「漫画で平和を」とメールやSNSで作品を募ると、今月10日までにウクライナの4人を含む43人から170作品が集まった。厳選して100点を展示する。

 ロシアのプーチン大統領の顔を模した卵の殻から、ミサイルで作られた鳥が飛び出す漫画を描いたのは、ウクライナのオレクシイ・クストフスキーさん。農学者出身の風刺漫画家で、侵攻後に首都を離れ、郊外を拠点にSNSで作品発表を続けているという。

 このほか、住宅に落下してくるミサイルを住民がスコップで打ち砕く様子や、犬が飼い主を待ちながら街の炎を見つめる姿など、それぞれの発想で戦争反対を訴えている。

 府内からもカワキタカズヒロさんと野崎奨一さんが出品した。

 篠原さんは「傍観者でなく、ウクライナの人たちの心に寄り添い、怒りや憤りを漫画家として訴え続けていきたい」と話す。

 鑑賞は無料(入館は別途入場料が必要)。問い合わせは同ミュージアム(075・254・7414)へ。集まった作品の一部は、東京都中央区築地の朝日新聞東京本社2階コンコースギャラリーでも16日から展示されている。(鵜飼真)