「死人に口なしでは終われない」 父奪った事故、妻と子は問い続ける

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魚住あかり、植松敬
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 静岡県三島市萩の市道交差点で2019年1月、バイクに乗った男性が、信号を無視した乗用車と衝突して死亡した事故で、男性の遺族が車を運転していた女性やその夫らに約7300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が20日、静岡地裁沼津支部である。遺族は「刑事裁判で明らかにならなかった事故の原因を追及したい」としている。

 提訴したのは事故で亡くなった仲沢勝美さん(当時50)の妻子ら。事故は19年1月22日午後6時ごろ、発生した。訴状によると、被告の女性は赤信号を無視して時速約50キロで交差点に進入し、青信号で交差点に入った仲沢さんの原付きバイクと衝突した。昨年3月に終わった刑事裁判では、女性に禁錮3年執行猶予5年(求刑禁錮3年)の判決が言い渡され、確定している。

 原告は信号が赤だったにもかかわらず、現場の手前で2度も信号を見間違えるなどあきらかに重過失があったと主張。また事故発生当初から刑事裁判の初公判まで信号無視を認めず、遺族を苦しめたと訴えている。

遺族を突き動かした「怒りと苦しみ」

 「怒りと苦しみの感情だけでなんとか動いてきた」。勝美さんの長女・杏梨さん(30)はこの3年間を振り返る。勝美さんの無念を晴らそうと奔走してきた遺族は、今も事故原因を追及し続けている。

 「お父さんが右折しようとし…

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