生保勧誘で広がる「払い済み」話法 実は不利益が大きいそのカラクリ

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柴田秀並
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 「万が一に備えながら資産形成もできる」。こんな触れ込みで人気となっている外貨建て保険や変額保険。しかし、その勧誘現場では「払い済み」話法と呼ばれる悪質なセールストークが広がっている。「負担に感じたら支払いを止められます」。こんな話法で、月々の保険料が高い商品を勧められたら要注意だ。

 「すでに加入している円建ての保険よりも、外貨建ての方が利回りがいいですよ」

 2017年末、都内の30代の個人事業主の女性は、中堅生保の男性社員からこう勧誘された。

 外貨建て保険は、保険料の一部を積立金に回し、高金利の海外債券などで運用。円建て保険よりも「利回りがよい」とアピールされる。

 女性も魅力を感じた。ただ、円建て保険を契約したのは2年前。この短期間に円建て保険を解約すれば、これまでに払ったお金から戻ってくる分(解約返戻金)はわずかだ。

 そこで男性社員から提案されたのが、「払い済み」という制度だった。

 払い済みは、解約をせずに途中で保険料の支払いは止める。死亡時に保険金が支払われるなど保障そのものが継続される仕組みだ。

 当初設定した保険料の総額まで支払わないため、保障金額は減るが、困窮して保険料が払えなくなった場合などに使われる。

 女性は言う通りに円建て保険を「払い済み」とし、翌年に新たに外貨建てとして米ドル建ての終身保険に入った。

 だがその後、大きな問題があるとわかった。

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 保険は短期に解約すれば、解…

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