カジュアルからエレガンスへ 2022AWコレクション日本ブランド

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編集委員・高橋牧子
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 欧米と比べてパリ・コレクションに参加する日本発のブランドの多くはこれまで、カジュアルな作風が特色だった。しかし2022年秋冬の新作では一転、独自のエレガンスを探るドレッシーな服が目立った。ロシア軍のウクライナ侵攻や新型コロナ禍など、先の見えない重苦しい不安が続く中、「次」への希望を何とか見いだそうとするかのように思えた。

 新作はパリ・コレの会期中やその前後の2~3月に、現地や東京でのショー、映像で発表された。

 世界的にも注目される人気の2ブランドが、共にぐっとエレガントな方向へかじを切った。サカイは天井からシャンデリアが連なる優雅なパリの会場でショーを開いた。トレンチコートや白シャツなど、スタンダードなアイテムの形や素材を崩して再構築していく作風はそのままに、いつになくバストとヒップを強調。胸の上や腰からボリュームが広がるカクテルドレスのようなシルエットをフライトジャケット風なデザインで作るなどした。

 波打つフォルムに情熱的な赤…

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