弥生集落の遺構見つかる 宇治の任天堂資料館用地

小西良昭
[PR]

 任天堂の資料館建設に先立ち発掘調査があった京都府宇治市小倉町神楽田(かぐらでん)の工場敷地内で、弥生時代後期(3世紀前半)の集落の遺構が見つかった。同市教委が5日、発表した。

 現地は同社宇治小倉工場で、近鉄京都小倉駅の東側。一帯は昭和の干拓で農地になる前の巨椋(おぐら)池の東岸にある「神楽田遺跡」。市教委が2月から、敷地内の2カ所で、深さ約1メートル、計308平方メートルを調べた。

 遺構には、状態の良い弥生土器のかめ(高さ22センチ、幅19センチ)がまとまって埋まっていた。煮炊きに使ったとみられ、下の方にすすが残っていた。大きな破片の上に小さな破片を重ねた状況で、「乱雑に捨てたのではなく、何らかの祭祀(さいし)的な意図」が考えられるという。

 さらに時期不明の竪穴建物と土師器(はじき)の皿(直径10・5センチ、平安末期~鎌倉時代初め)も見つかった。市歴史まちづくり推進課の浅田洋輔さんは「弥生集落が巨椋池の東岸一帯に広がっていたとわかった」と話す。

 現地説明会はない。調査は4月中に終えて埋め戻し、任天堂側が過去の商品を展示する資料館整備に入る。宇治小倉工場を改装し、2023年度に開業する予定だ。観光施設として集客が期待されている。(小西良昭)