マンガ大賞は最年少「チ。―地球の運動について―」 手塚治虫文化賞

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 マンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫の業績を記念する第26回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の受賞作が決まった。マンガ大賞は魚豊(うおと)さん(24)の「チ。―地球の運動について―」(小学館)、新生賞は「教室の片隅で青春がはじまる」(KADOKAWA)と「今夜すきやきだよ」(新潮社)の谷口菜津子さん(33)、短編賞はオカヤイヅミさん(43)の「いいとしを」(KADOKAWA)と「白木蓮(はくもくれん)はきれいに散らない」(小学館)が選ばれた。特別賞は該当なし。

 魚豊さんの24歳でのマンガ大賞受賞は、手塚治虫文化賞史上最年少となる。

 贈呈式は6月2日に東京・築地の浜離宮朝日ホールで。マンガ大賞には正賞のブロンズ像と副賞200万円、新生賞と短編賞にはそれぞれブロンズ像と副賞100万円を贈る。

第26回手塚治虫文化賞の選考経過

 選考対象は昨年刊行・発表された作品。最も優れた作品に贈るマンガ大賞は、社外選考委員7人が持ち点15点(1作につき最高5点)で投票した1次選考の上位9作品と、書店員・マンガ関係者、読者からの推薦1位の作品を合わせ、ウェブ会議方式の最終選考会で議論した。

 マンガ大賞の議論では、1次選考と推薦でそれぞれ1位となった魚豊さんの「チ。―地球の運動について―」への支持が集まった。「構成力がすごい」(秋本治委員)、「セリフの一言一言が考え抜かれている」(里中満智子委員)、「奥深さに魅せられた」(高橋みなみ委員)、「漫画に対する情熱でグイグイ引っ張ってくる」(トミヤマユキコ委員)、「現代にも通じている部分がいっぱいある」(南信長委員)などの声があがり、7人の満場一致で決まった。

 斬新な表現に贈る新生賞は、「繊細な人間の心理や行動、生き方を描いている」(中条省平委員)などの意見があった、「教室の片隅で青春がはじまる」「今夜すきやきだよ」2作の谷口菜津子さんに。短編賞は「ゆっくりした大人の方が読める漫画」(矢部太郎委員)などと評価されたオカヤイヅミさん「いいとしを」「白木蓮はきれいに散らない」の2作となった。

社外選考委員のみなさん

秋本治(漫画家)

里中満智子(マンガ家)

高橋みなみ(タレント)

中条省平(学習院大学フランス語圏文化学科教授)

トミヤマユキコ(ライター・東北芸術工科大学芸術学部准教授)

南信長(マンガ解説者)

矢部太郎(芸人・漫画家)

※敬称略、50音順

贈呈式、記念イベントのお知らせ

 第26回の贈呈式と記念イベントに読者200人を無料招待します。記念イベントは、選考委員の高橋みなみさんと講談社コミックDAYS編集長の井上威朗さんが「デジタル時代のマンガ誌」について語り合います。応募はhttp://t.asahi.com/26event別ウインドウで開きますから。5月11日締め切り。当選者にはメールでお知らせします。ご来場の際に記念小冊子と記念ピンバッジをプレゼントします。