ロシア軍も認める「難攻不落」 製鉄所・アゾフスターリ、地下の秘密

有料会員記事ウクライナ情勢

根本晃
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 ロシア軍が50日以上にわたって包囲し、21日に掌握したと宣言したウクライナ南東部マリウポリ。抵抗するウクライナ兵や避難する民間人が拠点とするのが港湾部の製鉄所「アゾフスターリ」だ。ソ連時代に建設され、東京ドーム235個分の敷地の地下には「もう一つの都市」ともいえる巨大な空間が広がる。悲劇は避けられるのか。マリウポリの歴史を背負う巨大建造物に世界の注目が集まる。

 「僕たちは攻撃で建物がゆれても、あせらないようにしているよ」

 少年はそう語りながら、口元に笑みを浮かべた。製鉄所を守る内務省軍の部隊「アゾフ連隊」が18日夜、SNS「テレグラム」に投稿した映像の一場面だ。

 約5分の動画には、製鉄所の地下シェルターで身を寄せ合って暮らす女性や子どもたちの姿が収められている。衣服や毛布などが散らばり、頭上では多くの洗濯物などがパイプからつるされていた。簡易的なベッドもあった。

 連隊のプロコペンコ指揮官はSNSに「ロシア側は民間人の存在を知りながら、意図的に製鉄所に攻撃を続けている」と投稿。ロシアがミサイルや地中貫通爆弾など「あらゆる種類の火器」を用いていると批判した。

親ロシア派の幹部が明かした秘密

 マリウポリのアンドリュシチ…

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    服部倫卓
    (ロシアNIS経済研究所所長)
    2022年4月22日8時49分 投稿

    【視点】マリウポリの攻防戦がこれだけ熾烈化した背景に、この街が戦略的な要衝であることに加えて、プーチン政権側が掲げる大義名分にかかわってくることがあると思われる。 プーチンは、ドンバスの同胞を、ウクライナのネオナチの攻撃から保護するためと称して、

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2022年4月21日18時26分 投稿

    【視点】アゾフスターリ製鉄所の地下空間は、おそらく旧ソ連時代に核シェルターとして建設されたものでしょう。核爆弾による攻撃を想定して極めて頑強に作られているのだと思います。 旧ソ連時代に建設されたキーウ(キエフ)やハリキウ(ハリコフ)の地下鉄駅も、