京大保管の遺骨、返還請求認めず 地裁「解決への環境整備を」と付言

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徳永猛城
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 京都帝国大(現京都大)の研究者が昭和初期、沖縄県今帰仁村(なきじんそん)の「百按司墓(むむじゃなばか)」から集めた遺骨について、県出身者ら5人が「琉球の慣習に従って供養できず、憲法が保障する信教の自由などが侵害された」として京大に返還を求めた訴訟の判決が21日、京都地裁であった。増森珠美裁判長は、原告らには返還請求権がないとし、請求を棄却した。

 増森裁判長は、原告らの心情にくむべき点はあるものの、遺骨には学術的、文化的に貴重な資料としての性質もあると指摘。「関係機関を交え、返還の是非や手順、時期、受け入れ機関などを協議し、解決に向けた環境整備が図られるべきだ」と付言した。

 訴えたのは、県出身者3人と…

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    今井邦彦
    (朝日新聞記者=歴史、考古学)
    2022年4月22日16時12分 投稿
    【視点】

     この記事を読んで,複雑な思いを抱きました。沖縄の人たちの祖先を大切に思い、伝統的なまつり方で供養したいという気持ちはよく理解できます。また、戦前、戦中の人類学が様々な差別意識を内包し、帝国主義の正当化・強化に一役買っていたことは否定できな