「チ。」の問題提起は現代ロシアと地続き 中条省平さん選評

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 手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の第26回受賞作が決まりました。社外選考委員を務めた学習院大学フランス語圏文化学科教授の中条省平さんの選評は次の通りです。

中条省平さん(学習院大学フランス語圏文化学科教授)

 私は第1次選考でマンガ大賞に荒木飛呂彦の『ジョジョリオン』を推しました。日本マンガの極限を印(しる)す作品だからです。作画の超絶的なスタイルは他に類を見ない独創的なもので、物語の複雑巧緻(こうち)さにも感嘆させられます。また、『ジョジョリオン』は全27巻で、足かけ11年を費やして昨年完結しました。大賞を授与するのは今しかないのです。ぜひこの記念碑的マンガに大賞を、と思いました。

 一方、『チ。』の思想的な深…

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