ウクライナ情勢めぐり米中に溝 バイデン政権下で初の国防相協議

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ワシントン=園田耕司、北京=冨名腰隆
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 オースティン米国防長官と中国の魏鳳和国務委員兼国防相が20日、電話協議した。米中国防当局トップによる協議は昨年1月のバイデン米政権発足以来初。米側はロシアのウクライナ侵攻をめぐり、中国がロシアへの軍事支援に踏み切ることを強く警戒。一方、魏氏は「ウクライナ問題を利用して中国に罪を着せたり、脅したりすることは許されない」と反発した。

 両氏の協議は米側の呼びかけで実現した。米国防総省によると、今回の電話協議は3月18日に行われた米中首脳のテレビ電話協議をフォローアップするために行われ、インド太平洋地域の安全保障問題や、ロシアのウクライナ侵攻について協議したという。米国防総省高官は20日、記者団に「(両氏の)初めてとなる良い会談だった」と述べ、「さまざまな問題が話し合われた」と語った。

 米中国防当局トップの協議は、トランプ前政権下の2020年8月に行われたエスパー国防長官(当時)と魏氏の協議以来。米側はバイデン政権発足以来、オースティン、魏両氏による協議を模索してきたが、中国側は「中国と対立する考えはない、とのバイデン政権の態度表明は実行に移されていない」(王毅国務委員兼外相)との理由から、国防当局トップ同士の対話には消極的だった。今回、協議に応じた背景には「米国にとって最大の敵性国がロシアになり、対中戦略が変化する可能性がある」(中国軍事筋)との読みがある。

 だが、米中間の安全保障をめ…

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