海洋高生が1カ月の航海実習へ 3年ぶりの出港式、260人が見送り
藤田大道
茨城県立海洋高校(ひたちなか市)の3年生が21日、約1カ月の航海実習に出発した。3年ぶりに出港式があり、下級生や保護者ら約260人が航海の無事を願いながら見送った。新型コロナウイルス禍や港の工事のため、昨年と一昨年は出港式を開けなかった。
同校は、県内唯一の水産・海洋系の高校だ。船員の資格が取れる海洋技術科、水産食品の加工などを学べる海洋食品科、港湾の作業やダイビングなどを幅広く学べる海洋産業科の3学科がある。
海洋技術科3年生の12人がこの日、実習船「鹿島丸」に乗り込んだ。小笠原諸島の南でマグロはえ縄漁の実習をするほか、東京から香川、広島を航海し、来月25日に戻る予定という。
同校3年の安渚咲(やすなぎさ)さんは「実習で多くのことを学びながら、人としても大きく成長して帰ってきます」と話した。(藤田大道)
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