ウクライナ侵攻「歴史の大転機」 対ロ関係「重要」は削除 外交青書

有料会員記事ウクライナ情勢

野平悠一
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 外務省は22日、2022年版「外交青書」を公表した。ロシアによるウクライナ侵攻について「冷戦後の世界秩序を脅かすもので、歴史の大転機」と位置づけた。ロシアとの関係を「極めて重要」などとした従来の記述は削除した。台頭する中国については「安全保障上の強い懸念」とした。

 外務省は国際情勢や日本外交の記録として外交青書を毎年発行している。通常であれば、22年版の対象は21年1~12月の出来事だが、22年に起きたロシアのウクライナ侵攻を受けて内容を大幅に見直した。

 第1章の冒頭では「世界は、米国が圧倒的な政治力・経済力・軍事力により先進民主主義国と共に主導力を発揮して国際社会の安定と繁栄を支える時代から、米中競争、国家間競争の時代に本格的に突入した」との認識を示した。

 続いてウクライナ侵攻を取り上げ、「武力の行使の禁止、法の支配、人権の尊重といった国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であり、決して許されない」と非難した。

 第1章の「日本外交の展望」でも、「(ウクライナ侵攻の)事態の展開次第では、世界も、そして日本も、戦後最大の危機を迎えることになる」と警鐘を鳴らした。「日本として、普遍的価値を共有するパートナーとの結束を強め、力による一方的な現状変更の試みに対抗する国際社会の取り組みを主導していく」と強調した。

 日ロ関係では北方領土問題を…

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