第52回命がけの人道支援ボランティア 22歳が記者に投げかけた厳しい言葉

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リビウ=西村宏治
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 ロシアの侵攻が続くウクライナで、激しい戦闘になっている前線に物資を送ろうと取り組む地元のボランティアたちがいます。ロシア軍による無差別な攻撃が続く中、人道支援も命がけの状況が続いています。

 「外観は写さないで。内部も場所の特定につながるものは決して写さないように」。スタッフたちの、緊迫した声が飛んできた。4月18日朝、私はウクライナ西部にある、とある倉庫を訪ねていた。

 ウクライナ軍から発行された記者証を見せて、ようやく中に入れてもらう。

 東部とは違って地上での戦闘は起きていないウクライナ西部だが、その朝は西部の中核都市リビウ市内にミサイルが着弾し、死者が出ていた。

 「前線に向かった支援のトラックは何台も砲撃されました。スタッフに死者も出ています。倉庫だって、いつ狙われるか分からないのです」。物資の差配を担う建具師のイワン・ハブリリフさん(50)が言った。

 薬品、粉ミルク、おむつ、小麦粉……。倉庫には様々な物資がたくさん積まれていた。「ちょうど米国のNGOから18トンの支援物資が届いたところです」とハブリリフさんが言う。

 30分に1度ほどのペースでトラックやミニバン、ピックアップトラックなどがやってきては、数人のボランティアたちが、荷物を積み込んでいく。

 ここからの行き先は2カ所…

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