「野球を楽しんだらいい」に反発した孫 あの名将が心で泣いた墓掃除

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構成・安藤嘉浩
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 自分の子を指導するのは難しい。まして、孫となると……。

 横浜高校野球部の前監督、渡辺元智さん(77)は、孫の渡辺佳明選手(25)が中学生のとき、「他の高校で野球を楽しんだらいい」と告げている。

 佳明は母親(次女の元美=管理栄養士)がうちの合宿所で寮母をしており、野球とともに育っている。だから、私も子育てに積極的に参加した。

 彼の感性を磨こうと、サイパンのバンザイクリフなどへ連れて行った。戦争体験などの歴史に触れることで、ソワソワしない、精神的にたくましい青年に育って欲しいと願ったからだ。

 3歳から家の中で、キャッチボールをした。あえて椅子に座り、スナップを利かせて正確に相手に投げることを、遊びながら身につけさせた。

 動体視力を養うため卓球をやり、体の柔らかさをつけようと水泳にも通った。

 私も指導生活の晩年にさしかかり、今まで培ってきた理念やノウハウを、佳明の教育に注ぎ込もうと考えた。最後の力、時間を注いだといってもいい。

 小学低学年で野球チームに入ると、センスの良さを発揮した。私の取り組みは間違っていなかったと思った。

 ただ、中学生になって身長が…

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