伊豆の海に潜ったら、越冬する南方の魚を撮影できた 温暖化の影響か

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岡田和彦
【動画】温暖化する伊豆の海で死滅回遊魚越冬=岡田和彦撮影
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 温暖化で冬も海水温が下がらなくなる傾向が続く静岡県伊豆半島沿岸海域では近年、「死滅回遊魚」とも呼ばれる南方種の幼魚が冬を越して生き延びる姿が目撃されるようになった。沼津市のダイビングエリア大瀬崎では3度の冬を越し、大きく育ったアザハタが確認された。

 3月25日、地元ガイドの真木久美子さんの案内で写真家の堀口和重さん(35)と水深17メートルの魚礁に潜り撮影した。真木さんは2019年にこの場所でアザハタの幼魚を見つけ、観察を続けている。発見当初は体長4センチほどで青みがかった色をしていたが、1度目の冬を生き延びた時は約15センチになり、幼魚期の青みがかった体色はすっかり黒っぽくなっていた。今では30センチを超え、赤い体色が鮮やかだ。目の上の方が膨らんでくる成魚の特徴も見られる。

 アザハタなどの南方種は、琉球列島など南の海で生まれた幼魚が夏から秋にかけて流れ藻などと共に黒潮に乗って伊豆にやって来る。美しい姿がダイバーに人気だが、2月から3月の海中の厳寒期に水温が14度前後になるのに耐えられず死滅してしまう。このため「季節来遊魚」あるいは「死滅回遊魚」と呼ばれる。

厳寒期でも海水温が下がらず

 ところが記録的な暖冬だった…

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