コロナ給付金と別に4630万円誤送金、住民が返金拒否「罪は償う」

大藤道矢
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 山口県阿武町(あぶちょう)は22日、新型コロナウイルス関係の臨時特別給付金の振り込みに絡んで、誤って計4630万円を振り込んだ住民から、返金を拒まれていると発表した。住民は「元には戻せない」などと話しているといい、町は県警に相談し、被害届の提出や刑事告訴を検討している。

 町によると、コロナ禍で影響を受けた住民税非課税世帯などを対象とした、1世帯10万円の臨時特別給付金を8日、町内の463世帯にそれぞれ振り込んだ。その際、その中の1世帯に別途、4630万円を誤って振り込んでしまった。

 担当の町職員は同日、すぐにミスに気づいて、誤送金先の住民と、この住民の口座がある銀行に連絡。21日、送金額を取り戻す手続きを依頼しようと住民に面会したところ、「すでに入金されたお金は動かしている。もう元には戻せない。罪は償います」と話したという。

 町は15日に誤送金について明らかにし、花田憲彦町長が謝罪。住民が日中に仕事があるため銀行での手続きがなかなかできず、取り戻すのに時間がかかっている、と説明していた。

 花田町長は22日、改めて記者会見を開き「痛恨の極みで、心からおわび申し上げる。何とか公金を取り戻せるように最善の努力を続ける」と陳謝した。(大藤道矢)