IAEA、チェルノブイリ原発に技術者派遣へ 核監視システム修理

ウクライナ情勢

パリ=青田秀樹
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 国際原子力機関(IAEA)は22日、一時、ロシア軍の管理下に置かれたウクライナチェルノブイリ原発に技術者らを派遣すると発表した。IAEAへのデータ送信が途絶えている核物質の監視システムの修理にあたるほか、構内の放射線の状況などを調べるという。

 IAEAの訪問は26日からの予定で、グロッシ事務局長も現地入りする。放射線のモニタリングや検知のための機器、作業員らの防護具なども届ける。グロッシ氏は「チェルノブイリ原発の通常の管理、運営態勢の回復をはかるウクライナ当局を支えるとともに、安全の確保につなげる」と説明している。

 チェルノブイリ原発は、ウクライナへの軍事侵攻が始まった2月24日に制圧され、ロシア軍が撤収する3月末までコントロール下に置かれた。外部電源の供給が一時途絶えたほか、原発側とウクライナ当局との間で直接の通話ができなくなったり、数週間にわたって作業員が「泊まり込み状態」で働かざるを得ない状況に追い込まれたりした。(パリ=青田秀樹)

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