東欧現代史にみる「小国」の苦難 ソ連の介入、新自由主義の浸透

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構成・大内悟史
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南塚信吾さん|歴史学者

 隣り合うロシアの圧倒的な軍事力にさらされ、ウクライナの状況は苛烈(かれつ)を極める。戦後史を振り返れば、東欧や旧ソ連圏の「小国」は、大国のはざまで苦難の歴史を歩んできた。ハンガリーなど東欧現代史に詳しい南塚信吾・千葉大学名誉教授に、歴史的視点から何が見えてくるか聞いた。

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 東欧・旧ソ連圏の「小国」はヨーロッパとアジアのはざまに位置し、ロシアやドイツ、オーストリア、オスマン帝国といった周辺の「大国」に翻弄(ほんろう)されてきた歴史がある。人口約4千万人のウクライナも、相対的な「小国」といえる。

 史実から得られる教訓は、①自国の命運を左右する大国の狙いを的確に把握し、安易に大国を頼って付け込まれる隙を見せない②自国の選択が何をもたらすかを冷静に見極め、ナショナリズムの熱に過度に踊らされない、という2点だ。

 1956年に社会主義体制下…

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