ロシアのウクライナ侵攻から約2カ月がたち、ロシア軍による一般市民への残虐行為が次々と明らかになっている。戦争犯罪や人道に対する罪、集団殺害(ジェノサイド)の疑いがあるとして、国際機関の捜査も始まっている。
「戦争の霧を突き破って真実に迫らなければならない」。ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊のブチャを13日に訪れた国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官はこう述べた。「犯罪が行われていると信じる合理的な根拠があるから、私たちはここにいる」
ICCは国際社会全体の関心事になった戦争犯罪などを扱う。罪を犯した個人を訴追し処罰する組織だ。
ブチャの惨状、世界に衝撃
ロシア軍はブチャを一時占領…