和歌山県内で書かれた大般若経、県立博物館で展示、6月5日まで

高田純一
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 和歌山県内に書写などで残されている仏教の経典「大般若経」を紹介する特別展が23日、和歌山市吹上1丁目の県立博物館で始まった。博物館が東京大学資料編纂(へんさん)所と共同で4年かけて調査してきた小川八幡神社紀美野町)に伝来する手巻きの経典の一部も展示している。6月5日まで。

 博物館によると、大般若経は飛鳥時代に日本に伝わり、疫病や自然災害などを取り除く働きがあるお経として広まった。今回の展示には新型コロナウイルス退散の思いも込めた。

 大般若経は全部で600巻あり、県内では奈良時代から明治初めにかけてつくられた手書きの写本や印刷された版本が200例近く残っている。

 特別展では計137点が展示されている。このうちの一つは、小川八幡神社で見つかったもので、初公開だ。和歌山市上三毛付近にあったとされる御毛寺で奈良時代に書かれたお経で、この時代に地方でも独自に写経されていたことがわかるという。

 また、室町時代の僧侶が一人で7年かけて全巻を書写したものや、室町時代の村人がお金を出し合って買ったものなどもある。

 入館料は一般520円、大学生310円。午前9時半~午後5時。月曜休館。5月8日と22日には、竹中康彦副館長が講師を務める講座がある(先着各20人)。講座の申し込み、問い合わせは県立博物館(073・436・8670)。(高田純一)