阪神、球団ワーストの開幕25戦目20敗 また1点差、かすかな光は

阪神タイガース

大坂尚子
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(23日、プロ野球 東京ヤクルトスワローズ1―0阪神タイガース)

 阪神がまた一つ、不名誉な記録を作った。開幕から25試合目で20敗に到達。「暗黒時代」といわれる1991年の27試合を塗り替える球団ワースト記録だ。

 絶好機は一回にあった。1死一、二塁、4番大山悠輔の6球目だ。二塁走者の熊谷敬宥が完璧なスタートを切ると、一塁走者の佐藤輝明も続き、重盗に成功した。昨年までの矢野阪神を象徴する「足」を使った野球に、ファンが沸いた。

 だが、大山の四球で満塁とした後に、ロハスと小野寺暖に1本が出なかった。「(敗因は)そこしかない」と矢野燿大監督。投打がかみ合って快勝した前日の勢いが続かない。

 今季はセ・リーグ新記録の開幕9連敗を喫し、25試合で4勝20敗1分け。20敗のうち1点差ゲームは10試合もあり、0―1での敗戦は4試合を数える。戦力的に大きく劣るわけではない。あと1本、あと1点。その積み重ねが、負け越し16で最下位という現状につながっている。

 光がないわけではない。絶対的守護神のスアレスは抜けたが、八、九回は湯浅京己、岩崎優に固まった。先発も新型コロナ陽性で出遅れた青柳晃洋は2戦2勝、この日のウィルカーソンも失点はソロのみ。投手陣は安定しつつある。不振の攻撃陣も2番に俊足の熊谷を入れて以降、機動力が使えるようになった。

 矢野監督はこうも言った。「1点差を勝っていかないとダメなチーム」。開幕からまもなく1カ月。あと少しの投打のかみ合わせを求め、苦しんでいる。(大坂尚子)

 北川打撃コーチ(神)「(石川に)打たされて術中にはまったというか、緩急にもやられた。自分たちの打撃をさせてもらえなかったのが一番」

 ウィルカーソン(神) 七回途中までソロによる1失点。「全体的に良い感覚だった。本塁打は簡単にストライクをとりにいってしまい、悔いが残る」