「100年フード」に「ひきずり」など文化庁が認定

荻野好弘
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 全国各地で愛されてきた食べ物を文化庁が認定する「100年フード」に、愛知県内から「きしめん」「高浜とりめし」「ひきずり」「お平(ひら)」「へきなん焼きそば」が選ばれた。関係者は認定を喜び、消費拡大を期待する声も聞かれる。

 100年フードは、地域特有の食文化を次世代に受け継ぐのがねらい。江戸時代から続く「伝統」、明治・大正に生み出された「近代」、これから100年をめざす「未来」の3部門があり、自治体や民間団体などが212件を応募。有識者の委員会が131件を認定した。

 鍋料理「ひきずり」(鶏すき)は岩倉市が応募し、名古屋コーチンのすき焼きとして近代部門で認定された。コーチン生産者、精肉店、飲食店でつくる岩倉市名古屋コーチン振興組合の関戸久司組合長(57)は「地元の名物として、ひきずりとコーチンの認知度が上がればいい」と話す。

 「お平」は豊根村など山里に伝わる具だくさんの汁物で、年取り膳の一品。冬野菜などを大鍋で煮て、正月に食べるという。

 「茶臼の里合同会社」(豊根村)が応募し、近代部門で選ばれた。同社の石田いまさん(65)は「村外から村に移ってきた方にも家庭や地域でつくり方を伝えている」と喜んだ。

 愛知県麺類食堂生活衛生同業組合などが応募した「きしめん」は伝統部門で選出。高浜とりめしは近代部門、へきなん焼きそばは未来部門で認定された。高浜市碧南市の団体がそれぞれ応募していた。(荻野好弘)