構図がそっくり 立山曼荼羅2作品並べて展示

伊藤稔
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 立山の景観や浄土、地獄などの構図がとてもよく似ている「立山曼荼羅(まんだら)」2作品を並べて展示し、見比べてもらおうという特別公開展が富山県立山博物館(富山県立山町芦峅寺)で開かれている。6月12日まで。

 1点は芦峅寺にあった宿坊「宝泉坊」に伝わる作品。1858(安政5)年、三河国西尾藩の藩主松平乗全(のりやす)が描き、寄付したという。もう1点は1866(慶応2)年に制作され、三河国岡崎藩の藩主本多忠民(ただもと)が芦峅寺の宿坊「吉祥坊」に寄付したとされる。

 いずれの作品も配置や色使いまで丁寧に描かれ、よく似ている。だがよく見ると樹木の本数など違うところもある。吉祥坊の曼荼羅は宝泉坊の絵を参考にして制作したとみられている。

 同館の細木ひとみ学芸員は「見比べて違いを見つけてほしい。絵をじっくり見ることができるので面白いのでは」と話している。常設展示の観覧料(一般300円、大学生以下や70歳以上は無料)で観覧できる。(伊藤稔)