侵攻「ない」と信じた国連事務総長 存在意義かけて両国訪問へ

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ニューヨーク=藤原学思
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 国連のグテーレス事務総長は26日にロシアのプーチン大統領、28日にウクライナのゼレンスキー大統領とそれぞれ現地で会談する。グテーレス氏は、人道的停戦の必要性を訴えるとみられるが、どこまで実効性のある成果を出せるかが最大の焦点になる。

 ロシアがウクライナ国境に兵力を集め、侵攻に踏み切ったこの3カ月間、国連のトップはなにを発信してきたのか。グテーレス氏の発言から振り返る。

 「ある国による他国への侵攻は国際法違反であり、現状では起きないことを祈っている。起きないと確信しているし、自分の考えが正しいと強く望む」

 1月21日、米ニューヨークの国連本部。会見を開いたグテーレス氏は報道陣にそう語り、国連が仲介役になることもできるとして、緊張緩和を訴えた。

 ロシアはこの時点ですでに、10万人規模の軍隊をウクライナとの国境に送っていた。バイデン米大統領もこの前々日に「侵攻するとの予測を持っている」とはっきりと語っていた。

トーンが変わった日、異例の批判

 2月4日、グテーレス氏は北…

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