標高20メートルの高台に移転 南海トラフに備え宿毛市の新庁舎完成

笠原雅俊
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 南海トラフ地震の防災拠点として、高知県宿毛市が同市希望ケ丘の標高約20メートルの高台に新築した新庁舎が完成し、24日、落成式と内覧会があった。中平富宏市長は「この庁舎が、新たな行政・防災拠点として、より質の高い市民サービスにつながるよう努めていく」とあいさつした。業務開始は5月2日。

 1963年3月に建設された現在の庁舎は、老朽化が進み耐震性に問題がある上、南海トラフ地震が発生すると、津波による浸水被害も心配されていた。

 新庁舎は現庁舎から西に約3キロの高台に位置し、津波にも地震にも対応できるという。鉄筋コンクリート一部木造4階建てで、高さ約20メートル。敷地面積は約1万平方メートル、延べ床面積は約5900平方メートル。建設工事費は約23億5千万円。

 1階には市民の利用が多い市民課や税務課などを配置。市長室や危機管理課など、中枢機能がある3階の会議室は災害時に災害対策本部とする想定で、そのための設備を設けた。青い宿毛湾と太陽をモチーフにした4階の議場と1階の市民ロビーは、災害時に一時避難所として利用するという。

 高台には今後、宿毛署や宿毛海上保安署の建設も予定されている。(笠原雅俊)