母国語の本で「ほっとして」 高校の図書館、司書が下げたいハードル
佐藤太郎
埼玉県立妻沼高校(熊谷市)の図書館で、日本語を母国語としない外国籍の生徒に対する「多文化サービス」が続いている。図書館司書の長沼祥子さん(30)のきめの細かい活動が好評だ。
妻沼高校のスローガンは「学び直しから大学進学まで」。配慮や工夫が必要な生徒一人ひとりに対し、社会生活に必要な教育をするのが特徴のひとつだ。同校には、アジア圏を中心に日本語を母国語としない生徒も通っていて、支援の対象になっている。
妻沼高校の図書館は、そうした生徒たちが本を通じて言葉や文化に接する場。長沼さんは「本が嫌いな生徒はいない。本が苦手なだけ」と、読書のハードルをさげる工夫を考え続けてきた。
「読書は人生を豊かに」
長沼さんは2018年に赴任…
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