球磨川流域の治水対策、住民から批判や指摘 整備計画の公聴会始まる

杉浦奈実、今村建二
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 【熊本】2020年7月の記録的豪雨で氾濫(はんらん)した球磨川流域の治水対策をまとめた「球磨川水系河川整備計画(原案)」について、流域住民の意見を聞く公聴会が23日から始まった。27日まで計10会場で開かれる予定。

 23日には流域で最も多い25人の犠牲者を出した球磨村で開かれ、公述人3人が意見を述べた。

 豪雨で自宅が屋根まで浸水した市花保さん(51)が最初に発言した。原案について、「被災の実態にあっていない」と批判、原案に含まれる国内最大級の流水型ダムの建設についても「豪雨全体の検証が不十分で、対策も対症療法。そこに『副作用』の強いダムを持ち出してきた」と再考を求めた。

 河川整備計画策定にむけた国や県の進め方についても批判の声があがった。

 八代市の南由穂美(ゆほみ)さん(70)は「本来は住民への説明会を開いてからの公聴会ではないか」と指摘した。

 24日に開催された人吉市の会場でも、公述人5人のうち3人が公聴会のあり方について注文をつけた。

 公述人、参加者いずれも、申し込みが必要だった。林通規さん(72)は「誰でも自由に発言、質疑応答ができるオープンな会を設け、たくさんの住民の意見が計画に反映されることを強く望む」と話し、「住民の意見が河川整備計画にどう反映されるのか、意見や疑問に回答がなされるのかも不明だ」と指摘した。

 原案については、5月6日まで県のホームページ(https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/105/130972.html別ウインドウで開きます)などで意見を寄せることができる。(杉浦奈実、今村建二)