マクロン氏にとって、再選を果たした24日のフランス大統領選は、手放しでは喜べない勝利となった。ルペン氏が「極右包囲網」を呼びかけられながら、4割を超す票を集めたためだ。マクロン氏にとって、社会の分断解消が次の5年間の大きな課題になる。
まるで勝利演説のようだった。右翼「国民連合」のルペン氏は24日夜、支持者の前で「私の感謝の気持ちをとりわけ、地方や田舎の国民に捧げたい」と語りかけた。笑みさえ浮かべ、結果を「勝利だ」と位置づけた。
ルペン氏の演説に足を運んだ会社員オードゥさん(26)は「結果は残念だが驚きはない。5年前に比べれば進歩した」と喜んだ。
ルペン氏の健闘の要因となったのは、マクロン氏への批判票だ。
「マクロン氏にはうんざり」
24日、パリ郊外のセーヌサ…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら