三浦環と夫の生涯、漫画で紹介 「偉人の功績知って」、袋井市制作

長谷川智
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 【静岡】「蝶々夫人」で知られる世界的オペラ歌手・三浦環(たまき)(1884~1946)と夫の政太郎(1879~1929)の生涯を描いた漫画を、ゆかりのある袋井市が制作した。3千部作り、市内小学校4~6年生全員に配る。

 環の父は御前崎市、母は菊川市出身。政太郎は掛川市出身で、緑茶にビタミンCがあることを発見した。政太郎の墓が袋井市の正観寺にあり、昨年は環の没後75年にあたることから、同市は顕彰事業の一環として制作した。

 B6判104ページで、解説10ページが含まれている。政太郎が欧米に留学し、環が2千回にわたる海外公演で活躍した模様を描いている。政太郎が才能のある人物を男女の隔てなく認め、切磋琢磨(せっさたくま)する姿を強調し、男女平等という現代に通じるテーマも含んでいる。

 環研究者の田辺久之氏が監修し、縁者の丸尾恵子さんが脚本を書いた。親族や音楽関係者による委員会を作って協議し、絵は浜松市出身の野口芽衣さんと掛川市出身の伊咲ウタさんが担当した。

 大場規之市長は「子どもたちがゆかりの偉人の功績や生き方に興味を持つことを期待している」と話している。(長谷川智)