迫る特急、踏切内の高齢女性を救出 シニアカーを引っ張った直後に…

平塚学
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 特急列車が近づく踏切内に立ち往生した電動車いす(シニアカー)の80代女性を助け出した宮崎県門川町の横山和宏さん(69)に4日、警察庁長官感謝状が贈られた。人命救助での警察庁長官感謝状は、県内では記録が残る2011年以降初めてという。

 県警によると、横山さんは昨年11月11日午前10時45分ごろ、犬の散歩中、門川町のJR日豊線「奥の迫踏切」内の線路上にシニアカーに乗った高齢の女性が立ち往生しているのに気づいた。警報機が鳴り、列車が近づく。横山さんは踏切内に駆け込み、女性を背後から抱えて線路の外に救出した。

 さらに横山さんは被害が最小限になるように、重いシニアカーも可能なかぎり手で外に引っ張り出した。数秒後に列車は踏切を通過してシニアカーに接触。女性の命に別条はなかった。

 県警監察課の串木野英幸理事官は「自らの命の危険も顧みず、尊い人命を救助して頂いたことに感謝するとともに、勇気ある行動に敬意を表します」とたたえた。

 横山さんは昨年11月22日には県警本部長感謝状を贈られ、「まさに間一髪。当時はとにかくがむしゃらで、恐怖を感じる余裕もなかった」と話していた。(平塚学)