米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)による米ツイッターの買収提案は、急転直下の合意となった。マスク氏は「表現の自由」を掲げるが、「世界一の富豪」による大手SNS買収には懸念も広がる。
週末に交渉加速
「私の最悪の批評家もツイッターに残ってほしい。なぜなら、それが表現の自由が意味するものだからだ」
買収合意が発表された25日、マスク氏はそうツイートした。「いいね」の数は200万を超えた。
ツイッターはこの日の取締役会で、マスク氏の買収提案を受け入れることで全会一致で合意した。ブレット・テイラー取締役会会長は「価値、先行きの見通し、金融面に焦点を当てて慎重に検討」したうえで、「提案はツイッター株主の最良の道筋になる」と表明した。
ツイッター株は25日、約6%値上がりした。
米ウォールストリート・ジャ…
- 【視点】
現代の「世論」形成の場として報道企業も注視する言論の場となったTwitterが大きく変わる潮目ですね。いくつか気になるポイントがあります。 ・マスク氏の「表現の自由」のビジョンが不透明なのが、最も不安をかきたてるところでしょう。五十嵐
- 【視点】
マスクが表現の自由を守る決意の固さを簡単に測れると思う。買収が終わって、マスクが完全たる支配権を手に入れたあと、まず「最悪の批評家」が彼に対する猛烈な批判をツィッターに載せる。その上、彼に関する誤報も、フェイクニュースもガンガン流せる。誹謗