中村勘九郎ら演じる不思議な世界へ 上田久美子書き下ろし朗読劇
河合真美江
宝塚歌劇団で数々の名作を生み出した演出家上田久美子が、退団後初めて手がける朗読劇「スペクタクルリーディング バイオーム」の制作発表会見が26日、東京都内であった。上田は「今の社会から私が受けとったものを、即興的に形にするという挑戦をさせてもらった。不思議な世界になりました」と笑顔で話した。6月8~12日に東京建物Brillia HALLで上演される。
作品の舞台は政治家一家の庭先。家族を顧みない両親や、いわくありげな家政婦らの思惑うずまく人間関係の中にいる少年。庭にはすべてを見守る植物とフクロウがいる――。
主演の中村勘九郎ら演劇界で躍動する7人がそれぞれ2役を演じ、演出はNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」で知られる一色隆司が担当する。
「その場で様々なことを受け…