ミャンマー国軍の留学生、今年度も4人受け入れ 防衛省に反発も

成沢解語
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 岸信夫防衛相は26日の衆院安全保障委員会で、昨年2月のクーデターで実権を握ったミャンマー国軍から留学生4人を、今年度に受け入れたと明らかにした。クーデター後も受け入れを続けていることについては、市民を殺害している国軍への支援にあたるとして国際人権団体が批判していた。

 岸氏は立憲民主党の徳永久志氏への答弁で、4人のうち2人は防衛大学校の本科、1人は同校の研究科、1人は航空自衛隊幹部候補生学校で受け入れたと説明。「省内でも様々議論してきた」としつつ「民主主義、文民統制のあり方を理解してもらう人間を1人でも育てていく」と述べた。

 また、同日の会見では「民主主義国における組織のあり方をしっかり留学生に教え込むことで将来のミャンマーを立て直す力になってもらえれば」と話した。

 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の笠井哲平さん(31)は取材に、「極めて残念だ。ミャンマー国軍による市民への暴力に、日本政府が加担する可能性が残る」と批判。ミャンマー出身のミンスイ・在日ビルマ市民労働組合会長は「日本政府は今後も国軍との関係が続くことを見込んでいる。留学生受け入れは民主主義国家のやり方としてはおかしい」と語った。(成沢解語)