撮影予定の当日、旦過市場は炎にのまれた 写真家が追う「再生」の今

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安斎耕一 遠山武
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 火災から1週間が経った北九州小倉北区の旦過市場では、被災を免れた店舗で営業が再開され、買い物客らの姿が戻りつつある。「北九州の台所」の再生に奮闘する商店主らの姿を活写しようと連日通い、SNSで発信しているのが写真家の西村忠さん(62)だ。助け合いながら働く人々や活気ある様子をとらえた写真群は、市場の行方を憂える人たちを勇気づけている。

 「こんにちは。元気にやっている姿、撮らせてください」

 21日以降、西村さんは旦過市場内を1店ずつ回り、こう言ってレンズを向けている。雑談を交わすうち、店主らも自然と笑顔に。八百屋を切り盛りする女性は「市場が元気だと広めてくれるのはありがたい」と話した。

 西村さんの本業は同市内にある学習塾の経営者だ。昨年、変わりゆく旦過市場で働く人々を写真で残す企画を考案。市場商店街の許可を得て、夏から撮影を始めた。今年2月までにほぼ撮り終え、今月19日は動画撮影をする予定だった。

 その矢先の19日未明に火災…

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