足立と草加をつなぐ新たな架け橋に 文教大前に「花瀬橋」が開通

加藤真太郎
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 【埼玉東京都足立区の花畑(はなはた)地区と埼玉県草加市の瀬崎地区を結ぶ歩行者用の橋「花瀬(はなせ)橋」が開通した。昨春、花畑地区にオープンした文教大学東京あだちキャンパスへのアクセスがよくなり、都県境を越えた地域間の交流がより活発化しそうだ。

 花瀬橋は都県境を流れる毛長川にかかる全長約32メートル、幅4メートルの人道橋。足立区と草加市が大学開設を見据え、2015年から協議を始め、3月末に開通した。「花畑」と「瀬崎」から1文字ずつとった橋名は、住民や文教大生から寄せられた252の候補から決まった。

 文教大はキャンパスを広く地域に開放している。入試やイベントの開催時などを除き、住民が自由に通行できるほか、学生食堂やカフェラウンジ、図書館なども利用できるという。

 これまで瀬崎地区の住民が川向こうのキャンパスを訪れるには、花瀬橋から約300メートル上流の水神橋か、約540メートル下流の花畑大橋まで大きく迂回(うかい)しなければならなかった。文教大生にとっても、最寄り駅の東武スカイツリーライン谷塚駅(草加市)へのアクセスがスムーズになった。地元の期待も大きく、瀬崎第一町会長の浅古八郎さんは「橋ひとつで心がつながる。まちは変わる」と歓迎する。

 文教大の講堂で開かれた完成記念式典で、足立区の近藤やよい区長は「まちとまち、人と人、地域と大学など様々なものをつなげる。足立と草加がちかしい関係を結び、大学を中心とした新たなまちづくりに協力してもらえたら」と語った。草加市の浅井昌志市長も「文教大生たちが若さと明るさをもたらすことで、地域の魅力がより一層向上する」と話した。

 橋の両端には橋名板の揮毫(きごう)がある。習字が上手な地元小中学校の子どもたちの手によるものだ。瀬崎中代表で「花瀬橋」と書いた石田龍生さん(現・草加南高1年)は「自分の字が橋名板になってうれしい」。瀬崎小代表で「はなせばし」と書いた村上七海さん(現・瀬崎中1年)は、橋で東京側とつながることについて「草加せんべいがもっと有名になってほしい」と話していた。(加藤真太郎)