古代生物のフィギュアに魅せられて 塗装・造形師が妄想した芸術

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増田洋一
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 香川県宇多津町の四国水族館で、絶滅した古代生物が水族館にいたら、という「妄想」を形にした企画展が5月15日まで開かれている。ガラスケースの中では、大きいもので数十センチにもなる精巧なフィギュアが約40体「飼育」されている。ほとんどの制作を手がけたのは、フィギュア制作会社・海洋堂(大阪府門真市)の塗装・造形師の古田悟郎さん(50)。誰も見たことのない古代生物をどうやって造形、彩色したのか。海洋堂の制作の舞台裏なども聞いた。

 ――左手の全部の指と右手親指の爪に赤い塗料のようなものがついていますね。それは何ですか。

 フィギュアに色を塗るとき、2色重ねると色みがどう変わるかを確かめるために、爪で試しているんです。以前はプラスチックの板などに塗っていたが、面倒くさくなって爪でしています。

 ――現在、四国水族館では、古田さんが造形、塗装した古代生物が約40体も展示されていますね。

 普段は午後6時過ぎまで通常の仕事をして、その後は自分の好きなものを作っていいよという社風になっているので、昔から自分が好きな爬虫(はちゅう)類を作っていました。だんだん普通に爬虫(はちゅう)類を作っても面白くなくなり、絶滅した古代生物を作るようになりました。

 20年弱でけっこうたまりました。仕事の時間以外に趣味みたいな範囲で作っています。

 ――絶滅した古代生物は誰も姿を見たことがありません。フィギュアを作る際、何をもとに形や色を決めているのですか。

 まずはおおまかな形を決める…

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