ロシアが思い描く「回廊」の終着か モルドバ、相次ぐ爆発に緊張走る

有料会員記事ウクライナ情勢

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 ウクライナ南部の完全支配を訴えたロシア軍幹部の発言をきっかけに、ウクライナと隣の旧ソ連モルドバが揺れている。両国の国境地帯のモルドバ東部で事実上独立状態にあり、ロシア軍のめざす地として名指しされた沿ドニエストル地域で、何者かによる攻撃や爆発事件が続いたからだ。ロシアは、ウクライナと同様に親欧米路線のモルドバの不安定化を狙うのか、疑念と不安が広がっている。

 沿ドニエストル地域では1991年の旧ソ連崩壊と前後してモルドバ独立に反対するロシア系住民らが「沿ドニエストル・モルドバ共和国」の独立を宣言し、ロシア軍の支援を受けて中央政府と衝突した。92年に停戦合意。他国からは独立を認められていないが、この地域には今もロシア軍が駐留し、モルドバ政府の支配が及んでいない。

 ロシア軍のウクライナ侵攻で同地域ににわかに注目が集まったのは、ロシアの中央軍管区のミンネカエフ副司令官が22日、国内の講演で言及したからだ。

 副司令官は「特別作戦(侵攻…

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    服部倫卓
    (ロシアNIS経済研究所所長)
    2022年4月28日7時45分 投稿

    【視点】実はモルドバではこの4月に見逃せない動きがあった。サンドゥ政権が「聖ゲオルギーのリボン」の使用を禁止し、内外で物議を醸したのである。と言っても、一般の方には何の話か分からないと思うので、解説させていただく。 聖ゲオルギーのリボンというのは