国会「ジェンダー平等」を点検 無記名調査で実施へ
ジェンダー平等の観点で国会の現状を点検する取り組みをめぐり、衆院議院運営委員会理事会は、衆院議員と政党を対象とするアンケートについて、匿名でとりまとめることを決めた。記名では実態に即した回答が得られないと判断した。ただ夏の参院選を前に、各政治家の立ち位置を明らかにすべきだとの指摘もある。
今回の調査は、女性議員の増加を目指す超党派議連「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」(会長=立憲民主党の中川正春衆院議員)の呼びかけによるもの。国際的な議員交流団体「列国議会同盟」(IPU)が提唱する点検手法を基に、与野党で具体的な質問項目をまとめた。
「議員用」は58項目で、国会の「女性議員数」についての現状認識、国会内の「言葉遣い、慣習」がジェンダーに配慮しているかなどを尋ねる。「政党用」は19項目で「要職の女性割合は十分か」など、党の姿勢を確認する。28日から調査を始め、6月をめどに報告書をとりまとめる。
アンケートは、「議員用」「…
- 【視点】
ようやく「IPU」の提唱する点検方法が日本の国会でも採用されるという一歩前進なニュース。IPUは世界各国の議会による国際的な組織です。ちなみにIPUが「政治活動における男女間の不均衡是正のためのIPU行動計画」を策定したのは1994年ですか
- 【視点】
非常に歓迎すべき取り組みです。IPUによる国会の女性議員の割合のランクを見ると世界192カ国の平均が26.1%であるのに対し日本は166位。指標となった衆議院における女性議員の割合が9.7%(45人)であると指摘されています。女性議員の少な