アプリで色をお知らせ、スマホが信号代わりに 視覚障害者らが体験

甲斐俊作
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 目が不自由な人が安全に道路を横断できるよう、スマートフォンで信号の色などを知らせる「視覚障害者スマホ式信号機」の導入が京都府内で進められている。19日には木津川市の交差点で体験会が開かれた。

 スマホ式信号機は専用の通信機器を使い、アプリで信号機の色などを音声で伝える。現在、京都市内の23カ所と木津川市の1カ所に導入されている。

 体験会は利用状況の確認やシステムのPRのため、府警や自治体、視覚障害者団体が実施。木津川市や宇治市、京田辺市など在住の視覚障害者12人とヘルパーらが参加、自分のスマホを使って横断した。

 スポーツクラブに通うために交差点を横断しているという木津川市の黒田京子さん(66)は「きょうはヘルパーが一緒だけど、1人でできるまで少し時間がかかる」と話した。

 府警や府などによると、周辺住民と調整ができた場所では視覚障害者用の音響式信号が使われているが、音が鳴る時間が限られる場合が多い。八幡市では昨年11月、音響式信号が作動しない時間帯に視覚障害者が交差点で車にはねられ、死亡する事故も起きた。

 府視覚障害者協会南部アイセンターの川島隆夫運営委員長(72)は「スマホ式だと周辺住民との調整は要らないメリットがある」と期待する一方、「視覚障害者でスマホを使いこなせる人はまだ少ない。従来の音響式信号と両方進めてもらえれば」と話した。(甲斐俊作)